“俺様”大家の王国




「……それも、何だかもったいないなあ」
 
教室を見渡すと、暇を持て余したメイド達が、携帯やパンフレットを片手に、買い出しの算段をしていた。

「……よし、呼び込みだ」
 
委員長は、余っていた画用紙に太いペンでさらさらと店名を書き、私に持たせた。

「?」

「これを持って、ピロティや中庭んとこ行って」

「みんなと?」

「もちろん。あ、携帯にはすぐ出られるようにね! 

こっちの手が回らなくなったら、すぐ来て欲しいから」


「了解」
 

正直私はどんなものかなあ、と思っていたが、

結果的に言うと、この呼び込み作戦はとてもうまくいった。