「……ふぅ」 私はドアに鍵をかけてから、 リビングの床に、ごろりと横になった。 ひやりとした堅いフローリング。 クッションもカーペットも無いので、 代わりにバッグからタオルケットを出した。 今日の布団は、これだけだ。 タオルから家の匂いがして、 ふと私が家を出る話をした時の事を思い出す。 勿論、祖母には反対された。 今時分、女の子が危ないからって。 ……女の子だって、学生だったら、 一人暮らしはもう今じゃ普通なんだよ、おばあちゃん。