結局その日は、十郎さんの看病やら急に始まってしまった酒盛りの世話やらで、

私以外の全員が酔い潰れる始末となった。

(やれやれ……)
 
収納庫にあった毛布を何枚か探し出して、床に寝転がった全員にかけると、

やっと自分の仕事が終わった、というような感じがした。


(今日、学校行けなかったなあ……

全然勉強も出来なかったし……やばい)
 

授業の事を考えたら、それだけで気分が重くなった。
 
しかし、毎日続いているこのサイクルから、

抜け出したいと思っている気持ちは、実は心の中に少しあった。

だから、たまにはこんな日もいいかな、なんて途中から思ったのだ。



(でも何か……疲れちゃったな。


家、帰りたい……)