“俺様”大家の王国




「……で、話って何?」
 
十郎は、欠伸をしながら尋ねた。

「……随分余裕がありそうだな。仮病か?」

「まさか。軽そうに見えてるだけだろ。

ちょっと動かすだけで頭が痛い」

「ああ、そりゃ悪かったな。

でもさ、今しかねえから言うよ。ちゃんと答えろよ」

「何を」

「たくさんだよ。……まず一つ目。

何で奈央ちゃんをここに住まわせた?」

「他に居場所が無くて困ってたから」

「俺達全員で協力しよう、って提案したくせにか。

頑張れば匿えたかもしんねえじゃん。何考えてやがる」

「あーごめんごめん。

でもさ、念には念を入れて、っていうか敵を欺くにはまず味方というか……」

「言い訳だな」

「言い訳だよ」