“俺様”大家の王国




「は?」

「るっせー! ミエロでいいっつってんだろ!」

「……意味分かんない」
 
私が口を尖らせていると、丁度遠くから拓海さんの声がした。

「おーい、いたかー?」
 
この場合、「いたか」と尋ねられるような標的は、一人しかいない。

(……という事は)

「あの、……二人して私を探してたんですか?」

「ああ。

ジューローから急に連絡があって、

部屋のどこかに隠れてるあんたを探してくれって。

……それで、俺は微妙に物音のしていた部屋を無理矢理開けたら、

段ボール箱の上に正座してるあんたを発見したんだよ」