“俺様”大家の王国

 


私が大騒ぎをして、逃げ込んだ奥の部屋で天岩戸を決め込んでいる間に、

十郎さんは急遽拓海さんとミエロを招集していた。
 
そして私は、ふとした拍子にドアを蹴破って侵入してきたミエロに、

いつの間にか慰められていた。

(くそー! 

今まで何の為に、泣くの我慢したと思ってんのさ……!)
 

私は、ミエロに差し出されたティッシュで涙と鼻水を拭きながら、

心の中で毒づいた。

「お前……何だってこんな埃っぽい物置の中に……」

一方ミエロは、呆れ返った様子を隠そうともせずに、

眉をしかめながら物置――と化している室内を眺めていた。

「しょうがないでしょ……だって、咄嗟に開けたのここだったんですから」