「……ちゃんと、教えてください。
どうして私の世話をしてくれるのか、とか……。
本当の事を、教えてください。
……何で、いつもはぐらかすんですか?
分からない事が多すぎて、
私……不安でどうしようもないのに……」
色々な感情が混ざり合って、自分でも何を言っているのか理解出来ない。
だけどはっきりしているのは、もうこんな暮らしは限界だという事だった。
それが、実家から離れた事なのか、
パレスから離れた事なのか、区別はつかない。
でも、『完全な一人ぼっち』は、もう我慢出来なかった。
多分、そういったものに対する鬱屈した部分も手伝ったのだろう。
不意に泣きそうになって、無理矢理唇を噛んだ。



