何で、わざわざ自分で言ってくるんだろう。
墓穴だって事に、気付いていないんだろうか。
『彼』はそれで随分、面白い思いをした。
だから今回もまた、そんな類のものだとばっかり思っていたのに……。
『彼』は、ソファーですやすやと寝入る、
見知らぬ女の子を前に、うーむ、と頭を抱えるしかなかった。
……これは、一体どういう事なんだろう。
同棲? いや、あいつの姿が見えないし、靴も無いし……。
誘拐? でも、それにしてはこの子自由そうだし……。
勉強の途中で眠ってしまったのだろうか。
近くのテーブルには、何やら分厚い教科書やノートが広げてあった。



