全てが終わった後、所長はぽつりと言った。 「……済まないなあ、お前達。はは、惨めだ……」 岩井は、胸が痛くなった。 こういう時は、何と言ってあげられればいいのか、本当に分からない。 それが目上の人ともなると、尚更だった。 「……そうだ、俺。今度引っ越しするんですよ。 今いるアパート、しばちゃんいるのばれて、 追い出される事になったんで」 急に、小林がのほほんとそんな事を言い出した。 岩井は「こんな時に……」とまた頭を抱えたが、 その思いに反して、所長は穏やかに尋ねた。