“俺様”大家の王国




人気があればあるほど、話題性があればあるほど、

世間はそっとしておいてはくれない。

……だから、なりたくないんだよね。

「えーとね、じゃあこれは? 

モデルのHIKARUがとうとう、ドラマ出演決定だって! 

脚本家は、この写真の人で~……♪」
 
写真を見た瞬間、ぎょっとした。

目を疑ったけども……間違いない。

あの日、母に無理矢理連れ出されて会食した、あの脚本家だ。

(つまり、この人が私の相手役になるかもしれなかった人、って事か……)

「ヒロインはね、まだ秘密なんだってー! 

でも、何か『ここら辺かな』ってのは想像つくけどね。

でも超嫌あー! だってこの原作ってキスシーンあるんだよ? 

昔の小説のパロディとか言ったってさあ、ここは多分残るだろうし……」



「駄目っ! 

そんなの絶対やだ!」