頭突きのが、まだマシだよ……。 ていうか、狙ってやったとしか思えないよ…… おのれ、運転手と他の乗客! ああ……もう、満員電車なんて大っ嫌い! ハゲろ! 結局、私達は駅を出て目的地に着くまで、 ぎくしゃくしっぱなしだった。 ちなみに、私が元の状態に戻ったのは、 新しく別の衝撃が訪れたからだった。 着いた先は、見上げるだけで首が痛くなりそうな、 とんでもなく高級なマンション……の、最上階だった。