「賭は、まだ終わっていません。 お母様に見付かってしまうまでは、続いているはずでしょう? それに、ドラマの話だって、 いつまでもヒロインが現れなければ、代役を立てるか、 その話自体が無くなってしまうかもしれない。 どちらにしろ、長続きしないんですよ」 「でも……」 十郎さんに、そこまでして貰えるような立場ではない。 私は、ありがたくも丁重に断ろうとしたが、 「代わりに、僕からもお願いしたい事があります。 奈央さんじゃなきゃ、駄目なんです」