なんてろくな係じゃないんだ、とは思いつつも、
これで一つの謎が解けた。
要するに、係の難易度によって、家賃の金額が大幅に違うという事だ。
例えば私は、毎日料理をしに、ここに来なければならない。だ
からその分、家賃が安くて済む。
逆に、掃除や買い物、あるいは期間限定など、
時々しか無い仕事は家賃が高くなる。
(じゃなきゃ、不公平だ)
……でも、いいのかな。そんな事して。
しかし、本当に変なシステムだ。
十郎さんが、何人もの使用人を抱えているような感じだ。
だからあながち、拓海さんの『国王陛下』という、
喩えは外れていないのかもしれない。



