その日は酷い雨だったので、仕事は休みだった。

これではとても、作業が出来ないという理由で。

大工という仕事は、つくづく天候に左右されると思う。

だが、急な休みともなると、予定は全く無い。

しかもこんな日に限って、食料品や日用品は大抵足りている。

だから、自宅で過ごすしかなかった。


久我芳樹は、昼過ぎまで布団の中で、ごろごろしていた。