「……何か、疲れてる?」 机に突っ伏した私を見て、クラスメイトの佐和が言った。 「……そう見える?」 「うん。何となく。 ……って、私も疲れてるけどね。 計算間違えてさ、結局昨日寝たの二時だもん。眠いよー」 「そうだよねー……みんな、一緒……」 私は欠伸を堪え切れず、大口を開けてふぁーっと深呼吸をした。