なまら除雪ジジイだべさ

やって来たのは、真っ赤な円形の刃をぐるぐる螺旋状に回して雪をかき取るロータリー車だった。

かき取った雪を破砕し粉状にして、車体上部の排雪口から併走するダンプカーにシャワーのように降り注ぎながらやって来る。

なるほど、皆がこぞって溜まった雪を車道に出していた意味がようやくわかった。

除雪というのは雪をかいて集めるだけでは駄目なのだ。

どんどんそこに積もっていって、いずれにっちもさっちもいかなくなる。