春が来れば消えて無くなってしまうものを右へ左へと移動させている姿は、やはり賽の河原の石積みとも、シジフォスの刑罰とも思えた。
それでも、そうやって雪国の人々は一年の半分もの時を雪とともに暮らすのだ。
たまに雪が降れば珍しくて泥まみれの雪だるまを作ったことしかない陽一にとって、カルチャーショックという一言では片づけられない現実が目の前で展開されていた。
それでも、そうやって雪国の人々は一年の半分もの時を雪とともに暮らすのだ。
たまに雪が降れば珍しくて泥まみれの雪だるまを作ったことしかない陽一にとって、カルチャーショックという一言では片づけられない現実が目の前で展開されていた。

