陽一が外に出ると、善吾郎がせっせと雪を運んでいた。 昼間、善吾郎と陽一は、屋根から落ちた雪を集めて歩道の隅に積み上げた。 善吾郎は、その、せっかく集めた雪の山を崩して車道へ放り投げている。 「お、お義父さん、そんなことをしたら車が通れなく…」