そろそろ休もうかと皆が思い始めたころ、善吾郎が少々もつれる舌でこう言い出した。

「陽一くんさ、今日は、おれの部屋さ寝ろや」

「あらあら、陽一さんと珠子は二階にお布団を敷きましたのに…」

美代がやんわりと助け船を出す。

「あ、いえ、お義母さん。ぼくもお義父さんと色々お話させていただけたら嬉しいですから」