紙に書いた願い事
今は机の底に眠ってる。
久しぶりに開けた机の引き出し
グチャグチャのまま残ったクレヨン


小さい頃に書いてた日記を開いた。
汚い文字には、たくさんの希望が隠れてた


あの日と同じように
開いた日記帳は、小さな機械の中に移ってた。


紡がれる文章は無機質でも
文字に隠した思いは、あの日の僕と変わってないんだ。


怒って・泣いて
笑って・いじけて
嫌いになって
好きになった。


ほら、たくさんの君が隠れてる


空があって…青くて
雲が流れて、白くて
雨が降った 曇り空。
晴れた空に虹がかかる。


君は下を向いて小さな花を見つけた。
泣いてた顔は、向日葵みたいにキラキラしてた。


泣いてる君には飴をあげる
イライラしたら、深呼吸
笑った君を撮っていい?


僕の手だけじゃ何もできないけど
君がいたなら、ほら?
手をつなぐ事が出来る。


顔を上げたら、引き戻される
小さな椅子の上
机には沢山の雑誌が並んでる。


僕の机は宝箱。
僕しか知らない秘密の扉。
開けたらいつも、子供に戻る。


'09/4/19