浴衣姿の君を見つけた
慣れない下駄で駆け寄ってくる

いつもと違う君の姿に
胸のドキドキが止まらなかった…


人通りの多い出店の中
迷子にならないようにと言って繋いだ君の手

人混みのせいにしてギュッと握った…


夜空に舞い散る七色花火
夢中で見とれる君の姿

咲いた花火のわずかな灯りに
そっと浮かんだ君の横顔


花火を見てはそっと微笑む
君の横顔ずっと見てた…

俺の視線に気づいた君が
俯いたままはにかんでいた…


強く握った君の手に
伝わるくらいの胸の鼓動

耳元でそっと紡いだ言葉だけ
花火の音に隠して囁く…




『愛してる…』の言葉だけ…



'07/7/19