桜咲くこの並木道で

ふと我に返り前を見る。


少し先に、今のあたしのように桜を見ている

青年。


彼はあたしの視線に気がついたのかそうでないのか、

こちらに目をやると優しく微笑んだ。


遠くて、それ以上のことは見えなかった。


あたしは気がついたら歩き出していた。