桜咲くこの並木道で

少ししてあたしが落ち着くと、

その人は言った。


「・・・学校、平気?」



あたしは我に返った。


慌てて携帯を開いた。

二十五分。



「平気っ」


思いっ切りその人のほうを見て言った。

あたしは自然と笑顔だった。



その人は微笑んだ。


「じゃ、歩こうか」



そう言ってその人は手を差し出してくれた。

あたしはまた真っ赤になりながら手をのばした。



つながった手は、

これ以上にないくらい暖かかった。




桜の下、

好きな人の隣。



あたしは、今が一番幸せだった。