一昨年の四月十日。



新しいクラスに馴染めなくて、憂鬱な朝。


それでも、いつものように家を出る。


十字路を曲がり、小さな商店街を抜ける。


ここはすっごく趣があって

・・・というか寂れている。

かなりぼろい。



活気はまあまああるものの、

ゆったりしている。



そのぼろい・・・じゃなかった。


趣のある商店街を抜けて左へ曲がった、

駅までの一本道。


公園とよんでも間違いではないくらい

大きな並木道。


左右に広がる、いっぱいの桜。



定番のソメイヨシノだ。