おそるおそる後ろを向いてみると、
先ほどの男がこっちを見ている。
「私…ですか?;」
「お前以外に誰がいるんだ。」
彼がこっちに来ようとした。
逃げるにも、体が動かない。恐怖に震えてきた。
「ちょっとその子誰よ。ほっときましょうよ!」
彼女がそう言い彼の腕を掴んだ。
だが…
「どけメス猫。お前に用はない。」
メッ!!??
あまりの発言に私も驚いた。
いくらなんでも、それはなぃだろぅ。
「何それ!あんたから誘ってきたんじゃない!!」
怒り満ちた彼女は持っていたカバンを振り上げ、そして彼目掛けて振り落とした。
パシッ
彼に当たる寸前にその手は彼によって止められた。
「人間があまり調子に乗るなよ?」

