「・・・え?!マジで?!本当に?!」

「え・・・なんでそんなに騒ぐのよ?」


この反応、私が思っていた反応ではない。
何でこんなに嬉しそうに笑っているの?


「大野、冗談でしょ?」


苦笑いと同時に私は大野に問いかける。
まさか大野に限って本気だなんてあるはずがない。
・・・そうだよね?


「は?お前はバカですか?本気に決まってんだろ!・・・お前、冗談だったのか?」


本当に?
私、ウソだと思ってたのに。
そんな悲しい顔しないでよ。


「だってウソついてると思ったんだもん!大野が私なんて好きなはずないって・・・思って。」


明らかに動揺して上手い言葉が浮かんでこなかった。
こんな男と恋愛だなんて考えたこともなかったのだから。


「なんだよソレ。お前って本当にムカつく。」


その瞬間に引き寄せられた肩。
背中に回る左手。
私の頬を離さない右手。
そして重なった唇と唇。
何もかもが一瞬の行為で私はますます訳がわからなくなる。


「ムカつくけど、すげー好きなんだよ!バカ!」

「・・・やばいよ、ソレ反則だから!」


夢にまで見た甘い甘い恋。
私を1番に愛してくれる王子様の様な人。
あなたは叶えてくれる?


end