「お前さー、いっつもチョコ食ってるよなー。」

「だって美味しいんだもん!」


とにかく、お菓子といえばチョコレートが一番。
そう思ってしまう私は大のチョコレート好き。

ビターなチョコも美味しいけれど、やっぱり甘いチョコが最高!
こうやって昼休みになると毎日、一口サイズのチョコレートを食べている。


「美味しい!川村もいる?」

「俺はいらね。つーかさ、そんなに毎日食ってると市原、太るぞ?」


私は、こう見えても川村に片思い中だ。
好きな人からそう言われると意外に乙女のハートってものは傷つくものだ。


「大好きなチョコレートで太るならいいもんね!」

「お前って本当、可愛くねぇな。」


バカ。
それは言っちゃダメだよ。
乙女のハートは傷つきやすいんだから・・・。


「どーせ、私は可愛くないもん!」


なんて精一杯の強がりを言ってみるけど心はグシャグシャだ。


「バーカ。嘘に決まってんだろ?市原は俺の中で一番の女だし。」

「え・・・?」


そして、川村がゆっくりと近づいてきて私の唇にキスをした。


「キスって、チョコレートの味なんだ・・・。」

「バカ。それはお前がチョコ食ってたからだろ!」


大好きな川村とのキスは大好きなチョコレート味-


end