『だったらなおさら保健室に行っといた方がいいよ!』


奈津実はそういって由香里を促し





まるで彼方の存在などいないように

静かに屋上から出て行った










…屋上では一人取り残された彼方が


切なそうな顔をして額に手を当てていた