ばたばたと足音を立てながら駆け込んだのは



近くにあった空き教室




ガターン







勢いよくドアを閉めて

そのドアにずるずると寄りかかって座り込んだ






心臓が今までにないくらいばくばくと早鐘を打ち

脈拍も自分で分かるくらいドクドクいっている




まるで

体全部が心臓になったみたいだ






放課後

夕暮れ時で夏だけど雨が降りそうな曇り空のせいで

この時間なのにあたりは薄暗い






小刻みに震える手足
腰が抜けて立てなくなった自分




なんでだろう…


肝試しよりも

今のほうがずっと怖い