姫に王子のくちづけを…






案外時間も関係があるのか

バスの中はすいていて楽に座ることが出来そうだ





「あ、私窓際がいい!」


窓際じゃないと酔っちゃうんだよね





『おー、じゃあ先座れ』



私は2人がけの席の窓側に座った




そして、晴臣が横に座ってきた




肩どうしが触れるほどの近さ




私は晴臣の方向を向いた




晴臣はもうすでに眠る体制に入っていて目を閉じていた






明るめに染められたさらさらの髪が目に入ってきて

思わず触りそうになった





晴臣は昔っから可愛かったくせに

性格が悪かったせいで女子や保護者から『ちっこい悪魔』と呼ばれていた





今もその子犬みたいな愛らしい面影は残っているけど


昔から低かった声があまりにも外見に不釣合いで

まだちょっと晴臣が話しているんだってことに慣れない