アタシは目を疑った。 だってそこには目を腫らした沙織がいたから… 「…沙織」 沙織はアタシのそばに来た。 こーへいに何か耳打ちをして、 アタシの隣に座った。 そして、 こーへいは静かに屋上をあとにした。 「…………………。」 「…………………。」 アタシと沙織の間に気まずい沈黙。 今のアタシは沙織に何て言葉を掛けていいか分からない。 …………………。 「…あのさ、」 そんな沈黙を破ったのは 沙織だった。