「アタシは無理だよ!それに誰に告るのよ?」
アタシがー!?
無理でしょー!?
アタシ恋愛未経験だよ??
「それは、ななせが番わかってるでしょ?」
「ん?」
もしかして、翔吾のこと言ってんの??
「もう!野崎翔吾だよ!!」
やっぱり………
「はあ?絶対無理!」
だって、翔吾はアタシのこと好きじゃないんだよ!?
告っても、振られるだけ…
「何でよ?」
彩未がムスっとしてアタシを見る。
「だって、翔吾は沙織が好きなんだよ?」
彩未が『はぁ?』って顔をする。
彩未って分かりやす!!
「何でわかんの?」
「言ってたもん!」
「誰が?」
「翔吾が」
「絶対ない!嘘でしょ?」
彩未は顔の前で左右に手を振って否定する。
「本当だって!」
「だって、翔吾くんはななせのことが好きなんだよ?」
はあ?あり得ないって!!
「だから沙織だって!」
「ふーん、ななせがそう言うんなら、そうかもね」
そうだよ!!
でも、ちょっと言い過ぎたかな…?

