「あぁ。実は俺の母ちゃん病気がちでさ〜。俺が停学になったって言ったら、ショックで精神不安定になっちゃって…他にも持病が悪化したりして大変らしいんだ。それで今の電話も『翔吾〜翔吾〜行かないで』ってうなされて大変らしいんだ。だから、来てくれって。」


翔吾は悲しい目をしながら、ゆっくりと話してくれた。


アタシは、


「いってきなよ!!」


って言わなくちゃいけない気がした。


「………でも!…今日は…!!」


「…だ、大丈夫だよ!!みんなにはアタシから言っとく!打ち上げなんかはいつでも出来るから!」


翔吾には後悔して欲しくない。