「アヤちゃんが、伸彦と付き合いたくても言えないんだったら、お膳立てしてあげようと思ったのに」

パフェをつつきながら言う先輩の目は真剣そのものだ。

私は思わず相好を崩す。

「じゃあ、万が一そんな日が来たら、先輩に真っ先に相談しますね」

「ええ、任せておいて」


多分、そんな日はこないだろうなと思いつつ。
私は、残っているクリームソーダを飲むことに、集中することにした。

Fin.