苺祭的遊戯(ショートストーリー集)

だって、わかんないんだもん。

私だって、組の役に立ちたいし――。
いつまでも、お兄ちゃんの傍にいられないわけだし――。

言葉に出来ない戸惑いが、胸の中を駆け回っていく。

「じゃあ、大雅と一緒に解決する。
 ……そのくらい、いいでしょ?」

ふぅ、と。
大雅は肩を落とした。

「決して一人で動かないでくださいね。
 都さんが売春する羽目に陥ったりしたら――。
 私は一生自分が許せなくなってしまいますから」

「大丈夫よ、そんな心配しなくても」

ふわり、と。
大雅の手が私の頬に触れた。

優しさと切なさを溜め込んだような眼差しが、降って来る。

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