「何度?」


「38度…。」



ベッドのそばにあるイスに座りながら聞く拓斗君。



「ふ~ん。」



と、言う拓斗君だけど、内心は絶対心配してると思う。



その証拠に、ほら



眉間にシワ寄せて翔をジッと見てる。



心配そうに。



いつもは翔に対してひどい扱いしてるけど、本当は優しいんだよね~。



「ごめん…俺のせいだ…。」


「だれのせいでもねぇよ。たかが熱出しただけでそんな顔すんな。」



今にも泣き出しそうな恋君に、ふっと笑いながら励ます拓斗君。