俺と亜優が話していると、さっきまで静かに俺達を見てた先輩が口を開いた。 「翔、時田と仲良いな。」 何を思ったのか、口角を上げ妖しい笑みで言う先輩。 「うっそ~、翔君って亜優と付き合ってんの?」 先輩の近くでたまってた中の、女子の先輩が目をパチパチさせながら言って来た。 “付き合ってんの?”と、言う言葉に頬が赤くなりながらも、俺は首を横に振る。 『…いや、亜優とは幼なじみなんです。』 力無く笑って言うと、やっぱり女子の顔が赤くなる。