「翔~、この荷物持って?」 『はいはい…。』 亜優の家の玄関を開けた瞬間の第一声はこれ…。 同じ高校で、幼なじみだから、いつも学校に一緒に行ってる。 本当は飛び跳ねるくらい、亜優といれることが嬉しい。 だって、好きな人と一緒に学校行けるんだから。 でも、 絶対俺のこと、弟くらいにしか思ってない…。 「なにモタモタしてんの?置いてくよ~。」 長い間ボーっとしていたらしく、結構遠くに亜優がいた。 『あ、今行く。』