プルルルルル…

「あ、着信…?…ヒロ?!?!」

携帯のディスプレイには、『弘人』の文字が映し出されていた。


「もしもしッ!!!」

ウチは、いそいで電話に出た。


『はい、こちら○○大学付属病院のものですが…羽野さんでしょうか?』

…病院?…ま、さか…

「は、はい…も、もしかして……」

なんか、自分でも分かるほど声が震えてた。

何なの…ヒロ…。


『今すぐこちらの病院に来ていただけませんでしょうか?
 
 今、中住さんはとても危険な状態なんです。意識不明の重体で…』

「…え…?」

『とにかく早く来てください!!!』

…嘘…嘘でしょ……??