一時限目もいつの間にか過ぎて行き、気が付くと四時限目が終わっていた。
お昼休み。お弁当なので、アタシは1年のときからいつもく~ちゃんと真芙美(マフミ)と屋上で食べている。
真芙美とは、今年もクラスが離れちゃったけど、弁当を一緒に食べるのは変わらない。
(真芙美は、前3組・現4組です)
いつもなら「お腹すいたぁ!!!早よ行こ。」とアタシから言うのだが…
今日は弁当を食べる気もしなかった。
「千夏~お弁当食ぁべよ~……って、千夏?!大丈夫?!?!」
「え?何が?」
「オーラ!!!めっちゃ暗いよぉ。何かあった?」
何かあったも何も、そんなに暗かったんだ、ウチ。
真芙美はそういうトコ、すぐ気づいてくれるんよね。感謝しなきゃ。
「羽藤ちゃんはどっかの誰かさんに攫われたみたいヤケン、食べながら話そっか。」
アタシと真芙美はゆっくりと屋上へ向かった。