警察が少しずつ、暴動を抑えるために配置から外れていく

いつの間にか、全員が配置から外れていた。

「お、落ち着いてください」

しかし、暴動がおさまる気配がない。

「け、警部〜」

「落ち着いて、落ち着いて」


その時、風が急激に強くなった。


「急になんだ」
1人の男が上を向いた。


「あー」

その男は、急に声を上げ美術館の屋根の上を指した。

それを見た人々は目が輝いた。

《ウェザー》

「good evening gentlemen&lady」

「ようやく来たか、5分遅れだな」

「Why、今ジャスト10時だぜ」

「何」

慌て警部は美術館の時計を見た。
しかし、やはり午後10時5分だった。

「おっとケータイの時計を見た方がいいぜ」

「なんだと…」

警部は急いで携帯を取り出した。

「午後10時…どういうことだ」

「フフフ、ここの時計はあたしがいじくったの」
ウェザーの後ろから、誰か現れた。

「貴様、なにもんだ」