「..最悪」



つい、声に出てしまった。



しゃがんで拾おうとしたとき



「バカじゃん」



言われると思った...。



「うっさいな!
こんなにたくさんあるのに1人で持ってけるわけないでしょ!」



「手伝おっか?」



「え..」



そう言って、
宏は散らばってノートや問題集を拾い始めた。



いいとこあるじゃん...。



少しドキッとしている自分がいた。



「ありがと..」



「ん」