キーンコーンカーンコーン



「千奈..
あたし、トイレ行ってくる!」



「えっ、ちょっ!泪!?」



あたしは一目散にトイレに向かった。



顔を見られないため。



こんな偶然がほんとにあるんだ...。



てかこんな偶然いらないから!



「もう泪..速いよ..はぁはぁ」



「ごめん..」



千奈は走ってトイレに向うあたしを

追いかけていた。




無我夢中で気づかなかった...。





このときあたしは気づかなかったんだ。





教室であいつが、














あたしの名前を呟いていたことに。