時はあっという間に経ち、



 時刻は9時15分。



 外は真っ暗で不気味な感じがした。



 「 じゃあそろそろあれ…

 やりますか。 」



 和泉先生がB組の先生と、



 にやりと微笑みながら話している。



 「 …そうですね。 」



 B組の先生も和泉先生に合わせ、



 不気味な笑顔を、



 真っ暗な体育館の中で懐中電灯を、



 顔に照らす。



 「 うあっ…。 」



 「 二人とも怖い…。 」



 あたしは、



 皆の中心であややんと寄り添いながら、



 びくびくと怯える。



 ブ――――――ッ



 何処からか、サイレンが聞こえて来る。



 「「 ぎゃーっ!!! 」」



 あたしとあややんは悲鳴を上げた。