学校の中へ入ると、



 ほこりっぽい臭いが



 ぷんぷんしていた。



 下駄箱にも


 
 長年使っていないせいか、



 くもの巣が掛かっている。



 「 汚いね…。 」



 あややんが手で鼻と口を覆いながら言う。



 「 だね…。 」



 あたしはそこら辺にあった木の棒で



 自分の下駄箱のくもの巣を



 ひょいっと絡ませると、


 
 その場に捨て、靴を入れた。



 「 じゃあ行こう! 」



 「 うん。 」


 
 上靴を履き正面にある



 女子更衣室へ足を運ばせる。



 そしてドアノブに手を掛けて



 キイガラガラという音を立て



 女子更衣室のドアは開く。