「おねえちゃん、また明日も持って来るね!」

女の子が言う。

次に口を開いたのは
私だった。

「ありがとうね。おねえちゃんも元気になったらいっぱい薔薇あげるからね」


「本当!?」

「うん本当」

「おねえちゃんやっぱり笑った方がイイよ!!」

そう言われて
初めて自分が笑顔になっていることが分かった。

「バイバイ!おねえちゃん。早く元気になってね!!」

女の子は無邪気にそう言うと
笑顔のまま
部屋を去って行った。