見ると
ベットのすぐ横に
少女が立っていた。

年は4、5歳だろうか。

とても大きな
薔薇の花束を抱え、
笑顔でこちらを見ていた。

「おねえちゃん、赤薔薇姫だもんね。赤い薔薇いっぱいもって来たんだ」

女の子が私に花束を差し出す。

少し間をおいてから
私はその花束を受け取った。