薔薇姫


桜に謝ろうとしたその時。突然、顔から赤さが吹っ飛んだ。

「そうだ!!ねぇ聞いてよ、さゆり!!」

突然の変貌ぶりに私は驚いた。
まぁさっきの罪滅ぼしに聞いてあげるとしよう。

「なになに?」

「また薔薇姫でたらしいよ!!」

・・薔薇姫・・・


「今度はね、東岡校ででたんだって!!でね・・・」
ちょっ・・・

「ちょっと待って」

「え?」

話が途中で切断された桜は不満そうな顔をした。

「あの―・・薔薇姫って・・何?」

「はぁッッッ!!?」