薔薇姫


―もうみんな行っちゃったかな・・・

2Fの文字が見えた。
残りの数段を一気に登りきる。

そして右か左へ曲がることができる廊下を右に曲がった。

同じような景色が続く廊下を全力疾走する。
そのうち私のクラスである「2−3」と書かれた白い板が見えてきた。走って行くにつれ、その字も大きくなっていく。

間に合ったかな・・・

ようやく教室の前まできた。立ち止まり、乱れた息を整える。
扉に手をかけた。

・・・さあ扉を開けるんだ!私!!!

私は勢い良く扉を開けた。