何も知らないくせに…!
あたしがどれだけ我慢してるかも知らないくせに…!
「あんた何かには解んないよ…!」
「あんたは俺に解って欲しいの?」
「…!」
「いいか?あんたの事なんざ俺は知らねーし、
解りたくもない。
俺はただ
泣きたがってる女の子を放って置けないのさ」
真珠の如く、綺麗な大粒の涙の雫が頬を伝う。
「あんたが待ってる言葉はただ一つ。
泣いていいよ。」
「うっ…!うわぁぁぁぁん!!!
お母さん…!!
お父さん…!!
何で早く行っちゃうの?
お母さん…お父さん…
あたし、頑張ってるよ。
一人で美佳の面倒見てるよ…!!
でもね、みんなは解ってくれないの…!!
みんな、あたしは強いって決め付けて、全部あたしに任せっ切り…!!
あたし…辛いよ…!!!
苦しいよぉぉぉ!!!」

